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2019.05.22

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ATD人材開発国際会議2019参加速報⑥「フィードバックに関する気づき」

ATD2019

今回は「フィードバック」を取り上げたセッションと振り返りであった気づきを報告します。

 

昨年あたりから、1TO1ミーティングやパフォーマンスマネジメントが注目されていますが、
ATD-ICEでもフィードバックというキーワードがよく出てきます。

 

フィードバックは、行う側には「受け入れてくれるだろうか」「改善できるのか」というエネルギーがかかる一方で、
受ける側は、「嬉しいと思う気持ちより、できれば受けたくない」という気持ちのほうが大きいということがグローバルでも共通のようです。

 

今年は、効果的なフィードバックを行う時のステップや、ポイントに関するセッションが多くあるようです。
サンドイッチテクニックというやり方があるようで、
「まずいサンドイッチ」という比喩で表現されているやりがちな手法が注意点として紹介されていました。
これは、タフなフィードバックをした後、最後に不誠実なお世辞や褒め言葉を述べても、
肝心の真ん中にある、改善してほしいことや、成長のヒントは伝わならないという意味です。

 

フィードバックは、ラディカル・キャンダー(徹底的な率直さ)が重要で、
頻度を多くすることが大切であるというまとめはいくつかのセッションでも共通でした。

 

参加者の情報共有の場では、2つの代表的な意見があります。
一つは、フィードバックを効果的に行うために、このようなフレームやテクニックを丁寧に行なわなければならないが、
本質的なことはテクニックではなく、人間性や誠実さによるという意見。

 

もう一つは、フィードバックは難しく、その人が抱くバイアスを理解しないと簡単にはよくならない。
それでも行わなければならないのは、個人成長と組織成果のためと考えるべきだという意見です。

 

そこから考えてみると、今後はさらに多様性や高くなり、事業環境の変化も激しくなります。
フィードバックも状況によって変化する可能性もあります。難しい課題ではありますが、
フィードバックは頻繁に成長のために行う文化づくりが必要なのだと感じます。

 

・ATD人材開発国際会議2019参加速報①「ATD と日本の活動について」

・ATD人材開発国際会議2019参加速報②「ATD-ICE2019の注目セッション!」

・ATD人材開発国際会議2019参加速報③「欧米企業と日本企業の課題が顕在化する時差」

・ATD人材開発国際会議2019参加速報④「リーダーとしてのレジリエンス」

・ATD人材開発国際会議2019参加速報⑤「ブロックチェーンと人事・人材開発」

 

株式会社人財ラボ代表取締役社長
ATD International Member Network JAPAN 理事
下山博志

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