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2019.08.29

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人材開発戦略の事例〜人財開発をどのように進めてきたのか〜[1]人財開発の実態

当社代表、下山博志の著書『実践 人財開発 HRプロフェッショナルの仕事と未来』で、反響が多かった
第3章人材開発戦略の事例〜人財開発をどのように進めてきたのか〜を、全5回に渡り掲載いたします。

 

書籍

(下山博志著 『実践 人財開発 HRプロフェッショナルの仕事と未来』
 第3章人材開発戦略の事例〜人財開発をどのように進めてきたのか〜
 2017年、日本能率協会マネジメントセンター)

 
[1]人財開発の実態

私は人事・人財開発部門の責任者や経営者を集めた 「人財開発戦路に関する勉強会」 を定期的に開催しています。 参加者は業種、 業界に関わらず、上場大手企業から立ち上がり間もないべンチャー企業や人事コンサルタント、 大学関係者まで幅広く参加しています。 中には、 20年以上もこの仕事を担当している人もいて、 人財開発に関わるさまざまな議論や情報交換が行われています。
ここで、 人事・人財開発を専門的に担当している参加者から、 よく出る3つの代表的な意見があります。

 

① 研修はあまりしてこなかったので人材が育っていない
② 人財開発の戦略とはどうすれば良いのかわからない
③ 成功している人財開発の事例が知りたい

 

このような意見は、この仕事の初心者だけではなく、何年も担当している参加者からも聞かれるのです。
私は、「研修はあまりしてこなかったので人材が育っていない」という意見については、以下のように答えるようにしています。

 

「人材育成=教育研修と考えているのであれば、
確かに育たないでしよう!」

 

多くの組織では、「人材教育をするという=と=研修を行うこと」 という固定観念があります。 集合研修は、 学校教育から行われてきた伝統的な教育のインフラですが、 教育における1つのアプローチでしかありません。 企業における人財開発においては、 「人財開発戦略8つの施策」のように統合的な施策を実施していくことで人材は成長します。
したがって、自社における教育とは何かを、人財開発戦略の統合的な視点で考えてみることから始めるべきです。

 

2つめの「人財開発の戦略とはどうすれば良いのかわからない」という意見については、まさに本書のテーマでもありますので、自分達で人財開発を戦略的に行うノウハウは、この章で確認してください。一般的に経営における戦略は、数々のフレームワークか存在し、思考の整理や実施のステップを考えるためのツールがあります。しかし、人財戦略については、概念や理論はあっても、実践で使えるフレームワークはほとんどありません。したがって、「成功している人財開発の事例が知りたい」という意見が出ることは理解できます。
そこで、実際に長期にわたって人財開発戦略を行ってきた企業の事例を紹介します。3つめの「成功している人財開発の事例が知りたい」という意見への回答でもあります。

 

つづく
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【参考】
基本STEP1〜4と人財開発戦略8つの施策(図をクリックすると拡大します)
8つの施策

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