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2018.05.11

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ATD人材開発国際会議2018参加速報「カンファレンス全体のプログラミングの妙!」

ATD-ICEは、「プレカンファレンス」「基調講演」「コンカレントセッション」「展示会」などで構成されています。
300以上、もあるコンカレントセッションは、10のコンテンツトラック、4つのインダスリートラックのいずれかで分類されています。
昨今は、複数のトラックにまたがったような内容のセッションも増えてきました。
 

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◆コンテンツトラック
・ラーニング・テクノロジー(Learning Technologies)
・リーダーシップ・ディベロップメント(Leadership Development)
・トレーニング・デリバリー(Training Delivery)
・インストラクショナル・デザイン(Instructional Design)
・タレント・マネジメント(Talent Management)
・キャリア・ディベロップメント(Career Development)
・グローバル・ヒューマン・リソース(Global Human Resource Development)
・ラーニングの測定と分析(Learning Measurement & Analytics)
・ラーニングの科学(Science of Learning)
・マネジメント(Management)
◆インダストリートラック
・セールス・イネーブルメント(Sales Enablement)
・ガバメント(Government)
・ヘルスケア(Healthcare)
・ハイヤーエデュケーション(Higher Education)

 
このテーマ(トラック)は、時々見直しがあります。数年間の間で主に次のような変遷がありました。
・「eラーニング」が「ラーニング・テクノロジー」としてより学習全体に関わるテクノロジーへ
・「ラーニングの科学」は4年前から出てきて、年を重ねる毎に注目度の高いテーマ
・「ヒューマンキャピタル」が「タレント・マネジメント」に変更
・Workforce Developmentは無くなりました

 

これらのプログラム構成は、ATDの理事会が主催するプログラムコミッティにより、終了直後から次回開催のための協議が始まります。
翌年のコンカレントセッションは8月までには決定されますが、約5倍の競争率で、ATDの活動の戦略に沿ったセッションが選ばれます。
今年の構成の成功は、何と言っても基調講演に第44代バラク・オバマ大統領を呼ぶことができたことでしょう。毎年の講演では、まず始めにATDのCEOトニー・ビンガム氏が人材開発に関わる大きなテーマ・キーワードを話すのが恒例です。しかし、今年は冒頭からオバマ大統領に登壇いただいたことが、会場の盛り上がりから見て大成功だったと思います。
 
2番目の基調講演は、マーカス・バッキンガム氏です。彼は2006年のダラスのATD-ICEの際、本来は元GE社のCEOだったジャック・ウェルチが病気で出られなくなり、急遽登板したのが最初でした。その時の講演が34の強みを活かすストレングスファインダーで、大成功となりました。その後2011年にも再度登場し、ATD-ICEで基調講演を3回も行なったのは彼が初めてです。それだけに、人材開発の専門家としては、オバマ大統領に負けるとも劣らない選出だったのだと思います。
 
3人目の講演者は、作家、教育者、コメディアン、カウンセラーと多様な活躍をするコニー・ポデスタ氏です。彼女のオリジナルである、人の特徴を4つのタイプにわけ、それぞれの長所・短所を説明するトラディッショナルなタイプ別分析ですが、コメディアンらしく会場を巻き込み、笑いに満ちた楽しい講演でした。
 
彼女の講演については、ラーニングのプロフェッショナルが集まる講演のテーマとして、賛否両論が別れる所だと思います。しかし、ATDのプログラミングチームの意図としては理解できます。
絶対的な人気のあるオバマ大統領は、今回大統領退任後初めて公の講演としての登場で、多くの人々が待っていた特別な講演でした。前日にFOXテレビでATD-ICEで講演することがニュースになっていたほどです。そして二人目が業界関係者で人気のある、マーカス・バッキンガム氏です。従って三人目の講演者を選ぶのは相当議論があったのだと思います。今回は、会場を別の意味で盛り上げるパフォーマンスとして成功だったと思います。
 
そして、来年に向けてATD-ICEプログラムコミッティの準備が始まります。今年以上の講演者プログラムをデザインするのは簡単ではありません。来年はワシントンDCです。大きな期待を持ってプログラムの発表を待ちたいと思います!

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