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2017.05.26

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ATD人材開発国際会議2017参加速報4日目「多様性社会におけるリーダーシップ」

多様性社会におけるリーダーシップ

2000年以降、ジェネレーションXYに着目し、近年はミレニアル世代の価値観や行動をどのように捉えるかという世代間ギャップの探求が行われています。これからも、この探求は続くと思われますが、間違いなくマルチジェンレーションの中で、働く環境はさらに多くなります。

 

ホフステートのIBMの研究から広がった、多文化論がありますが、国民性の違いは明らかです。その中でも、日本人文化の得意性は明らかですが、すでにこの文化もグローバル化やSNSの広がりにより新たな文化が作り出されています。組織におけるマイノリティ自体も多元的に存在するようになります。

 

人の性格や思考行動からタイプ別分類を行う手法は数多く存在します。これらは、組織の都度の状況によって活用が変化しています。GEの9BOXの分類はパーソナルマネジメントの探求からすでに使われなくなったことは象徴的です。これからは、多元的な視点でパーソナル分析が進むことが予測されます。

 

今回のATDでの1つの潮流として、人のラベリングをやめようというメッセージが読めます。その上で、リーダーは個人の多様性を理解した上で、チームの能力を高めてゆかなければなりません。
そのためには、
 

1.メンタル
  マインドセットをグロースマインドに変える支援をする
2.アジリティ
  チームの学習欲求を高め、素早い学習環境をつくる
3.アジャイル
  異なる多様な考え方で一緒に仕事をする環境を作り出す

 

この3つがキーワードになるとまとめられます。これと同時に多くのセッションで聞かれたのが「サイコロジカル・セーフティ(心理的安全)というキーワードでした。心理的安全性とは、誰かがアイデアや質問、懸念や失敗について口に出して発言することによって、当惑させられたリ、拒否されたり、罰せられたりすることがチームの中で起きないということについて、自信を持っている状態を指します。この心理的安全がないと、人の能力は出なくなります。今回のセッションで、心理的安全性を高めるセイフティモデルが紹介されていました。

 

SAFETYモデルとは、
・Security(安 全):自信を持たせ応援する
・Autonomy(自律性):個人の自律的性を重んじる
・Fairness(公平性):一人ひとりの個性を認め公平に扱う
・Esteem(尊 重):一人の人間として尊重する
・Trust(信 頼):必ずできると信じる
・You(自 身):自分のパーソナリティやバイアス、過去・現在・未来のコンテクストを理解する

 

このようにして心理的安全と信頼を高め、リーダー自身が、自分と他者のバイアスを取り除くことが重要で、これからの時代のリーダーシップのあり方だと考えます。

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