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2016.05.30

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ATD人材開発国際会議2016参加速報「変化における人間の抵抗やストレスのチェンジカーブ」

タレント開発(才能を発掘して伸ばす)を行うことは、変革を起こすリーダーを育成するだけではなく、将来の変化に備えるようにすることも重要です。
近年は、神経科学での発見によって、人間はどのように学び、変化に反応するかがわかってきました。そして環境変化について柔軟に対応する方法もわかるようになりました。今回のATD人材開発国際会議では、脳に関する最新の発見と、人間の生理を活かして変化へのためらいと倦怠を軽くする方法など脳の可能性を最大化させるラーニング・デザインやチェンジマネジメントに関するセッションもいくつかありました。
中でも、変化における人間の抵抗やストレスについて「チェンジカーブ」の紹介があり、興味深いものでした。

 

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人は変化がおきたとき、その変化が大きければ大きいほど、最初はショックや恐れや怒りが起こります。そして、自分の中でテンションが下がることになります。ついには心理的な底を打ちます。
人によってはここで、リカバリーしたり気付きが得られることもあり、ここから復活する人もいれば、反対に諦めて仕事を辞めてしまう人もいます。

 

少し前ですが、ボストンコンサルティグで、チェンジマネジメントの紹介を説明した講演を聞いて、なるほどと思いましたが、今回はさらに脳のメカニズムから説明がありより納得できました。
それは、外部環境に変化を起こると、心理状態はチェンジカーブのように変化しますが、同時に脳は危機感、恐怖感を起こして次のようなストレス反応を出します。

 

1つ目がGPSのような機能を使いメンタルマップを作ります。これは、自分の安心する(ストレスが軽減出来る)場所を探すような行動です。たとえば新しい職場で、まずランチをどこで食べるか、どこにトイレがあるかを探すことです。
2つ目は習慣化するということです。ストレスを感じると前頭葉のところでグルコースを燃焼しますが、何回もやると燃焼の量が少なくなり、慣れると燃焼しないのに疲れなくなります。人は習慣を持つことでストレスを減らすことができます。
3つ目は失敗です。脳は松果体で誇りを持つセロトニンや達成感を得るドーパミンは失敗することでそれを抑えてしまって、失敗が悪循環になります。

 

このような脳のメカニズムを踏まえて、脳のストレスを最小限にするには次の4つの方法が効果的です。
1. 透明性を持つ
2. 感情知性を増やす
3. 問題解決を行う
4. 変化にともなう疲労度を注意深くモニタリングする

 

近年、話題になっているマインドフルネスは、EQよりストレス軽減には良いことが、脳のFMRIからもわかってきたそうです。たった10分の瞑想は、ストレスを大幅に軽減できるようです。

 

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