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2016.05.27

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ATD人材開発国際会議2016参加速報「ラーニング&パフォマンス・エコシステム」

日本においては、研修を中心に人材育成することが主流ですが、多くの人事・教育担当者は、それだけでは人材開発が十分とは考えていないと思います。
1982年にCCL社(リーダーシップ開発の世界的組織)が70:20:10の法則を提唱しましたが、多くのセミナーで頻繁に使われていたのが象徴的です。これは70%が仕事を行う経験から学び、20%は人との関わりで学ぶ、10%は集合研修から学ぶという考え方です。近年この法則をもとに、研修より現場のOJTや経験の方が育成には効果的とか、もっとコーチングやSNSを活用しなければならないというような議論が起こりました。

 

さらには、調査によって実際には別の比率ではないかという新説まで昨年あたりは出ていました。今年は70:20:10のどれが、効果的かという議論より、この理論を使い、組織のパフォーマンスに結び付くラーニングデザインを行うことが重要という議論になっています。
ラーニングデザインの第一人者であるマークローゼンバーグは、組織成果に結び付く、ラーニング&パフォマンス・エコシステムを提唱しています。

 

ATD40

これは、
「タレントマネジメント」「パフォマンスサポート」「ナレッジマネジメント」「専門家の支援」
「SNSの活用」
「教育の仕組み」
で統合的に結びつけ循環型の組織学習の仕組みです。

 

かつては、研修の前後で、eラーニングを行うことや、アセスメント、コーチングとの組み合わせなど、クラス学習やワークプレイスの学びの仕組みを効果的に行う施策が提唱されていました。近年は、組織成果を得るため、人材開発に関わる様々な施策を、統合的に組み合わせて、継続的、戦略的、効果的な学習モデルを提唱しています。この流れは、ATDのCEOトニービンガムが、「ラーニングカルチャー」にすることが重要というところにも通じる方向だと思います。

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