明日から４日間（５／２２〜５／２５）、ここ米国デンバーで人材開発国際会議＆展示会（ATD 2016 International Conference & Exposition）が開催されます。

 

http://www.atdconference.org/

 

 

このコンベンションでは、人材開発、組織開発に関わるテーマで、毎回、３００以上のセッションがあり、最新の潮流に触れることができます。私は２０年以上毎年参加して感じることは、この場での議論が、数年遅れで日本でも重要な課題になることです。
特に最近は、「学習イノベーション」「テクノロジーの進化」「パフォーマンス管理」に関わる様々な課題も、数年前にこの会議で課題になっていたことが、最近日本でも探求が始まったように思えます。
明日から開催される、このコンベンションで、いくつか注目しているテーマがあります。

 

次のテーマが「パフォーマンスマネジメント」です。
昨年、大きな話題になったことが、ノーレーティングというキーワードで、人事評価による順位付けを無くす企業が増えていることでした。今年もその傾向は続き、個々の従業員が自分の強みを活かし、より高い成果を出すためには、今までのような評価のあり方を根本的に変えてゆく流れです。神経科学の側面からもデータが揃ってきているようで、今年はさらに具体的な事例が聞けることを期待しています。

 

もう一つは「インストラクショナル・デザイン」です。
日本語の近い表現が、学習設計になります。７０・２０・１０の法則と言われる、現場での経験（７０％）、人とのコミュニケーション（２０％）集合研修などの育成機会への参加（１０％）で、どこかより効果的かという視点が今まででした。近年は、如何にこれらを組み合わせれば、より効果的な環境にできるのかという議論に変わってきました。事前に知識はeラーニングで学び、クラスでは復習するような反転学習はその取り組みの一部と考えられます。さらにテクノロジーやアセスメントを活用した様々な事例が出てきました。タレントマネジメントシステムの次の進化や活用も期待されます。

 

他にも「学習評価」「ラーニングデリバリー」「リーダーシップ」などさらに今年はどのような潮流になるのか、明日から参加速報を発信したいと思います。