ITベンチャーの福井氏は、実にアイデア豊富な方です。
事業に対して、経営に対してはもちろん、人生の幸せ、家族の幸せについても、アイデアをもって探求され、実践しています。
福井氏の経営するミクル株式会社のコンセプトはまさに「人を幸せにする会社」。

会社は人を幸せにするためのツールであり、大事なのは一緒に働く仲間が幸せな人生を送ることにより、自分も幸せな 人生を送ることだ、といいます。社員はここで働く以上幸せを追求する義務があり、「伴侶のいない」新入社員には、先輩が徹底して伴侶を得るための指導を行うのだそうです。「幸せとは何か？」その定義も社員間で共有し、お互いに尊重しあいながら事業をすすめます。その成果は、創業10年にして一人も社員が辞めていないという事実にあらわれています。

ユニークなコンセプトを作り、実践する。そんな福井氏の会社経営と人づくりについて、お話いただきました。

【開催レポート】

①「アイデア研究」の結果でできた会社のしくみ

福井氏は「アイデア研究家」。研究成果を学生向けに教えるとともに、企業に向けても講演・研修活動を行っていますが、とりわけその研究の成果として実現しているのが、アイデアを３０ほど組み合わせてできあがった株式会社ミクルのしくみとのことです。それはまさしく目からウロコ…。持ち部下制度やオフィスレス、水曜日温泉会議、営業禁止、家族をつくるが必須、などなど。社員もとまどうその仕組みはきけばきくほどユニークな施策ばかりです。

②仕事をすると怒られる！？

たとえば、社内では仕事をすると怒られ、白い目で見られるそうです。「家族を幸せにするための時間をつくれないような仕事の仕方をしているようでは社員失格！」とのこと。また毎年２，３回は家族が参加する全社旅行があり、そこに誰かを連れて行かないと、肩身の狭い思いをするとのこと。「失恋したある若手社員はそれでがんばって相手をみつけ、ついに結婚した」そうです。誰かを幸せにすること、その相手がいること、それがこの会社の社員であることの条件だそうです。

③夢はノーベル平和賞！？