開催報告

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2014.04.18

働きやすい会社≠働きがいのある会社~GPTWを日本に持ち込んだ男が見た最高の職場とは?~

①日本の会社は「働きがい」への意識低い?

斎藤氏が当初、日本の企業にGPTWを導入したときに遭遇したのは、「自社の働きがいを調査しよう」という会社になかなか出会えなかったという事実でした。GPTWを「働きがいのある会社」と訳したのは、「働きやすい会社」と区別しようという意図をもってのこと。「働きやすい会社」というのは衛生要因が満たされた会社で、「働きがいのある会社」は動機づけ要因がしっかりしている、というイメージ。マネジメントに対する「信頼」、仕事に対しての「誇り」、仲間に対しての「連帯感」の3つのファクターで構成される、この「働きがい」ということの重要性を理解してくれる経営者や人事部長は多かったのですが、自社の調査をしようと考えてくれる経営者が少なかった、とのことでした。

 

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②「働きがいのある会社」に共通にあるもの

世界中の優秀会社を直接訪問する機会の多かった斎藤氏。そこにはいくつかの共通点が。例えば「トップの積極的な関与」「従業員を大切にしている」「トップ・管理者・従業員の2ウェイコミュニケーションが頻繁」。斎藤氏は、多くのトップともお会いして、そのフランクさや従業員を大切にする行動を目の当たりにしてきたと、その実際の場面をいろいろご紹介いただきました。

 

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③やっぱり鍵はコミュニケーション!

参加者から具体的に「この会社は?」といった質問も出て、斎藤氏の見聞をいろいろ披露いただきました。会社の方針であるとき一切タバコの販売をやめ、その分の売上がなくなった反面、全米で注目されて業績が伸びたというスーパーマーケットとか、CEOが全従業員の名前を知っていると宣言していて、実際店舗に行くと「そういえばいつも名前でよんでもらっている」という話がきけたとか。またCCO(チーフカルチャーオフィサー)をたて、風土改革をメイン業務とする役員がいる会社もあるとか。すべてはトップの強い意思と、頻繁なコミュニケーションが鍵だ、と。参加者みな唸りつつ、散会しました。

 

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講師プロフィール

斎藤 智文氏

株式会社組織と働きがい研究所 所長
一般社団法人経営研究所 シニアフェロー
元多摩大学大学院 客員教授

[略歴]
日本能率協会で経営技術本部主査、人事革新センター長等を歴任後、日本能率協会コンサルティング チーフコンサルタント、Great Place to Work Instituteチーフプロデューサーを経て、2008年、株式会社組織と働きがい研究所設立。
一般社団法人経営研究所シニアフェロー等を兼任。元多摩大学大学院 客員教授。
直接訪問調査した海外企業(北米・中南米・欧州・中国・韓国)は約230社。
主な著書『働きがいのある会社-日本におけるベスト25』、『世界でいちばん会社が嫌いな日本人』、『日本人事NIPPON JINJI』、訳書『最高の職場』。
2012年から毎月、中国四川省で「働きがいのある職場づくり」をめざして人事体系革新、人事制度設計、人事制度の浸透、運用支援をコンサルティングしている。

開催概要

Overview

開催日時

2014年04月18日

定員

金額

会場

住所

〒102-0083
東京都千代田区麹町2-4-11 麹町スクエアプラザ9F

講師名

斎藤 智文氏

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