開催報告

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2014.06.25

イタリア帰りの元レーサーが語る!苦境を脱し結果を出すための3つの要素~言葉、恐怖、孤独の壁を乗り越え、15年間プロレーサーであり続けた勝負強さとは、~

【開催レポート】

①“ゾーン”の体験を語る

カーレースの醍醐味は、体にかかるGの快感…F1ブームだった高校時代に「夢をもちたい」とカーレーサーをめざしてヨーロッパへ。文化や言葉や、さまざまな壁。特に目の前で死亡事故があったり、クラッシュがあったりすると、心が消極的になりスランプになったこともあったといいます。しかし、時速300キロのスピードがまるでスローモーションのようになり、心と体が一体となり、集中する…しかも楽しくわくわくしている状態、そんないわゆる“ゾーン”の感覚を自らコントロールできるようになったのは、「心・技・体のバランス」の重要性に気づいたときから、とのことでした。

 

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②“ヒーローズジャーニー”

「技」と「体」はもともと鍛えていたが、「心」をどう鍛えるか。麻生さんの場合、「瞑想」や「精神統一」「自己暗示」はかえってマイナスだったそうです。プラスになるのは、いつもと同じことを同じようにやること。スタッフと何気ない雑談を交わすことだと気づいたのは、「自分らしさ」を探求した結果たどりついた結論でした。ゾーンとは、リラックスと緊張の狭間にあるもので、それはつまり弱みも含めたありのままの自分を認め、受け入れるところからであった、とのことです。その課程はまさに「ヒーローズジャーニーだった」と振り返ります。

 

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③レースの秘訣は“遊び心”

参加者からは、さまざまな観点からの質問が飛び交いました。特に関心があったのは“ゾーン”の体験ってどういうもの?ということ。麻生さんの場合は「楽しむ」「遊び心」そして適度な緊張感…ゾーンにはいったときは自分らしさが発揮されて自ずから結果がでるそうです。ゾーンは気づかずにはいっていることもあるそうです。私たちも無意識にゾーンの経験をしているのかもしれない…。成果に向かう気持ちをどうつくるのか、ちょっと自分の内面に問いかけをしてみた時間でした。

 

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講師プロフィール

麻生 裕二氏

元レーサー(ジャパン・ルマン・チャレンジ耐久レース チャンピオン数回他、国内外の実績多数)
株式会社クレアーレ 代表取締役

[略歴]
1976年生まれ、東京都出身。高校卒業時にこのまま就職していいのかと悩み、当時流行りのF1に憧れてレーシングスクールを探索。
卒業後人生一度しかないと決心し、真剣にレーサーを目指す。
19歳でフランス・ウィンフィールドレーシングスクールへ留学。
22歳でイタリア・フォーミュラフォード選手権にレース留学。
その後、15年間にわたりプロのカーレーサーとして国内外の数々のレースに出場、戦績を残す。
リーマンショック後、セカンドキャリアへ転身。レースで得た経験の中でメンタルやコミュニケーションの重要性を伝えるセミナーやトレーニングを手がける。

【主なレース戦績】
1998年 フォーミュラ・フォード・イタリア シリーズ6位
2001年 TIPOシトロエンAXカップスポット参戦 3位
2002年 富士ロードスターカップ チャンピオン(優勝3回)
2003年 スーパー耐久選手権スポット参戦 関東F4選手権シリーズ5位(3位2回)
2006年 ジャパンル・マンチャレンジ LMP2クラスシリーズ3位(優勝1回)
2007年 ジャパンル・マンチャレンジ LMP2クラスシリーズチャンピオン(優勝3回)
2008年 マレーシア Merdeka Millennium Endurance Race Aクラス 4位

開催概要

Overview

開催日時

2014年06月25日

定員

金額

会場

住所

〒102-0083
東京都千代田区麹町2-4-11 麹町スクエアプラザ9F

講師名

麻生 裕二氏

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