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2019.05.20

ATD人材開発国際会議2019参加速報③「欧米企業と日本企業の課題が顕在化する時差」

ATD2019

ATD-ICEは、毎年米国で開催され、人材開発、組織開発に関する世界最大級のイベントです。
ここで議論される議題やテーマが少し遅れて日本でも議論されているように感じています。

 

今年は、ワシントンDCで開催れており、ここワシントンは2014年にも使われた会場です。そこで、5年前のレポートを読み返してみました。
その時、話題になったのは、「VUCA」「バーチャル」「アジャイル」」「ニューロサイエンス」「スモールチャンク」というキーワードでした。

 

5年前に使われた時のキーワードが、日本の社会環境や人材開発では、今になって注目されたり重要な課題になっているものもあります。
その意味では、この5年間のグローバルでの進化と今の日本の時間差の存在が気になります。

 

「VUCA」は、現代が不安定で、複雑で、予測できず、不確実だと
5年前、スタンリー・マクリスタル将軍(元在アフガニスタン国際部隊の司令官)がATD-ICEの基調講演で話題にして、
これからの人材開発やリーダーのあり方について提言しました。今、日本では盛んに使われている言葉のひとつです。

 

「バーチャル」も「VUCA」と同様に日本で盛んに使われている言葉のひとつで、
これから益々、離れた場所で働く上司と部下、仲間同士の関係が増えて、チーミングや、フィードバックのあり方について、変革が求められました。
日本はこれからグローバル化のさらなる広がりやリモートワークが増え、異なる場所で働く環境が増えていきます。

 

「アジャイル」は、当時より教育設計を始め、様々な戦略の構築の分析や設計に時間をかけるのではなく、
すばやくそれらを行い評価、フィードバックする重要性を強調しました。
今、この言葉は製造やITの世界から、人材開発でも使われるようになってきました。

 

「ニューロサイエンス」というキーワードが出た時、脳科学や心理学との違いやホルモンの話が多くでました。ホルモンが人の行動や動機付けに影響することは最近になり、教育や評価で語られるようになっています。

 

「スモールチャンク」は、話題になった翌年から「マイクロラーニング」と言葉を変えて広がり、
今では当たり前ですが、日本はまだ始まったばかりです。

これらのキーワードは、本日から始まったATD-ICE2019では、
すでに当たり前のようなキーワードになっているのか、あまり出ないキーワードであったり、すでに多くの事例や、エビデンスが出ています。
ここから思うに、ATDで語られる話題が3年〜5年遅れて日本の人事、人材開発で語られるように感じます。
勿論、ATDが全てではありません。また日本では日本の市場において、さらに重要な課題があることも事実です。
これらのキーワードを参考に日本でのあり方を議論できる可能性を感じています。

 

明日は、いよいよ本命の基調講演が始まります!

 

【ATD-ICE 2019参加速報】
・ATD人材開発国際会議2019参加速報①「ATD と日本の活動について」

・ATD人材開発国際会議2019参加速報②「ATD-ICE2019の注目セッション!」

 

株式会社人財ラボ代表取締役社長
ATD International Member Network JAPAN 理事
下山博志