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2016.07.28

新たなキャリアを生み出すエレメントの法則

キャリア開発の世界は、多く二つの潮流があります。一つは、キャリアアンカーという考え方で、自分の事を知り、将来をイメージして設計し自ら切り開いてゆく生き方です。もう一つが、プランドハップンスタンスという考え方で、偶然とは自らが引き寄せるもので、どのような事も今の自分のあり方で切り開かれるという生き方です。つまり、どのようなことでも、自分が引き起こした人生なので、偶然を準備し、楽しむことが必要という考え方です。2015年のATD人材開発国際会議で、ケンロビンソン(Ken Robinson:Professor University of Warwick U.K.)の基調講演を聞き、この二つのキャリア開発にもう一つの方向性があると考えました。それが、エレメントで、自分を信じ、やりたいことに情熱も持って生きれば、才能が伸び、それが幸せにつながる人生になるというキャリアの考え方です。

 

ロビンソン氏は、イギリスのリバプール出身の能力開発・教育アドバイザーです。邦題:才能を引き出すエレメントの法則の著者で、「学校教育は創造性を殺してしまっている」のテーマで、プレゼンテーション公開サイトのTEDでは最も閲覧されたコンテンツベスト10位に入っています。講演の中で、学校教育にエレメントの話しを合わせて、会場の参加者に深い気付きを与えている。エレメントとは、好きな事、得意なことです。人間の才能は天然資源のようなもので、多くの人々は、自分は才能を見つけられないと思っているが、それは、組織と教育が問題であると主張しています。

 

米国の学校教育を例に出し、米国では30%の子供が高校を卒業できない現実があり、一部の地域では60%に達する現実があります。しかし、高校を卒業できなくても、成功しないというわけではありません。なぜならば、実際に才能は、必ず育つものであり、大好きなことに情熱を向けることができれば才能が育つという例は多数あり、多くの事例から、例えば高校を卒業できなかった子供たちでも、多くの成功者がでている現実があります。この子供たちこそエレメントに注目した事例です。エレメントとは、自分の「好きなこと」と「得意なこと」が交わる場所のことです。エレメントを見つけた人は、情熱を燃やして仕事に打ち込み、天才的な資質で凄い業績を生み出しています。エレメントを強くするには、上手なことやることと、好きなことをやることで才能は活かされると説いています。

 

ロビンソン氏によると、人類は今まで1,000億人が生まれてきましたが同じ人生は1人もいないはずで、1人1人の人生は全て別々であり、自分で創り上げることができ、そして作り替えることができるという強いメッセージをだしています。このエレメントを活かした成功の事例として、象徴的な話しがある。ロビンソン氏が全面的にサポートしているという、アーティストのブルーマングループの最近の活動の話しがそれです。彼らの活動は25年前になるが、ただ顔を青く塗って町中を歩けば自分たちがアッピールできるだろうという、思いつきで始めたパフォーマンスが今では、世界中でパフォーマンスを行い、人々に驚きと感動を与えるグループになりました。現在、ブルーマンが積極的に取り組んでいるのは、学校を作ることだそうです。ロビンソン氏は、今の学校教育が子供達の創造性を殺していると考え、子供達が創造性を自由に発揮できる学校を作ることを支援しています。

 

クリエイティブとは制約がなく、自分が違うことを隠さなくても良いということだそうだ。子供達がどうやってエレメントを引き出すことができるか、そして自分の人生を引き出すことができるか支援しています。ブルーマングループは、単にパフォーマンスを行っているだけのグループと思ってはいましたが、認識を新たにしました。